クリーニングの豆知識
あなたの衣類は大丈夫?
知って得する!クリーニングの豆知識をご紹介します。
ドライクリーニングとは?

クリーニング店と家庭の洗たく方法で大きく異なるのは「ドライクリーニング」という洗い方法です。家庭で洗たくをするときは「水」を使いますが、水の代わりに石油系溶剤などの揮発性有機溶剤で品物の汚れを取り除く洗たく方法がドライクリーニングです。
ドライクリーニングの長所は油性汚れをよく落とす、型くずれや収縮が起きにくい、風合いが変りにくいということが挙げられます。
汗の成分が洋服をゴワゴワにしてしまいます。

汗の成分は、塩化ナトリウム(塩分)、乳酸、尿素、アンモニアなどが水に溶けたものです。水分は蒸発して、これらの成分が繊維に残ります。
放って置くと繊維に蓄積され、衣類が重たく感じたり、硬くゴワゴワしてきます。また、タンパク質や脂質などと混ざり悪臭を発します。
汗は水でしか落とすことができません。汗がついたらすぐクリーニングに出してください。水洗い禁止のドライ製品でも、「汗取り加工」をすると繊維に目詰まりした汗汚れがすっきり落ちます。
大事なカシミアやウールのコートに汚れが付いても水でもみ洗いはだめです!
動物繊維は、表面はキューティクルと呼ばれるウロコ状細胞におおわれています。
水分を加えて揉むと、キューティクルが膨潤して開きウロコ同士がからまりやすく繊維同士が絡みあって縮み、フェルト化してしまいます。
クリーニングに出してふっくらと仕上がった時にその部分の縮みが目だってしまいます。
一度縮んでしまったものは元に戻りませんのでクリーニングをオススメします。
化粧品や香水がシミの原因に!
お肌に良い化粧品でも衣服にとっては悪影響を及ぼす事があります。
口紅やマスカラなど分かりやすいものと違ってヘアムースやヘアスプレー、香水などは付いてしまっても見た目に分かりずらいですが放って置くとシミや品質の変化の原因に。
クリーニングに出す時も化粧品類を付けてしまったことをお知らせいただくと洗い方の対処の方法も違ってきます。
カビ繁殖の条件

- 温度(25℃~30℃)
- 湿度(80%)
- 養分(繊維)
- 空気
4つの条件が揃う「閉め切った押入」の衣料は、絶好のカビのターゲットです。
カビが付いてしまうと落とす事は大変ですし、カビに侵食されてしまうと洗ったあとに穴になってしまう事があります。換気を行うことや除湿剤の利用などまめなお手入れが、大切な衣類をカビから守ります。
ボンディング加工ってどんな加工?
コートやジャケット等でよく見かけるボンディング加工とは、ボンディングを英語で書くとbondingと書き、ボンド+ingです。つまりボンディング加工とは、ボンドで接着しているという意味です。
主に表地と裏地を接着剤で張り合わせてある衣類のことを言います。
生地を張り合わせた接着剤の寿命は2~3年。
寿命を知らずにクリーニングすると思わぬトラブルに見舞われることがあります。
「表と裏の生地がはがれた」「接着剤が表面に浮き出て固まった」「生地がポコポコ浮いてる」「接着剤の溶けた跡が表面に黒ずみとなって表れてきた」などなど。
皮脂や汗が付いた服は寒く感じる

汗に含まれる塩分が衣類に残っていると、それが湿気を集めて冷たく感じます。また保温効果に大切なのは「空気」ですが、皮脂は繊維同士をくっつけてしまうため空気の層がつぶれてしまい保温効果が低くなります。
セーターやダウンコートが以前より暖かくないと感じたらこんな事が原因かも・・・・。
クリーニングから戻ったら袋から取り出して保管してください!
ビニール袋はお持ち帰りの時に汚れてしまうのを防ぐためのものです。
ビニール袋のまま保管してしまうと、衣類に含まれていた湿気が閉じ込められ、カビや変色の原因になってしまいます。クリーニングから戻ったら、ビニール袋から出して、風通しの良い所に30分ほど掛けてから収納するとよいですよ。
スーツは上下一緒にクリーニングしましょう
スーツやアンサンブルなどのセットものは、一緒にクリーニングに出しましょう。
クリーニングによる多少の風合いや色合いの変化がございます。
また、着用中の紫外線などで起こる退色などの自然劣化も、上下一緒にクリーニングする事で、目立たなくなります。